どっちが正しい?「平屋建」or「平家建」
どちらも「ひらやだて」と読みます。
最近は「ひらやだて」の家が少なくなってきたので
もしかしたら「ひらやだて」という言葉自体知らない人もいるかもしれませんが、
「ひらやだて」とは1階建の建物のことです。
「ひらや」ともいったりします。
「平屋建」と「平家建」どちらが正しいかなんて一般の方にはどうでもいい話だと思いますが、
司法書士や不動産に携わる人がこれを知らないのは致命的です。
どちらが正しいのか?
まずはWordで「ひらやだて」を漢字変換してみましょう。
「平屋建て」としか変換されません。
グーグルで「ひらやだて」と検索しても
「平屋建て」という言葉が
真っ先に出てくるでしょう。
そう一般的には「平屋建て」という表記が正しいのです。
しかし、
不動産登記法では「平屋建て」を使ってしまうと一発退場レッドカードになります。
例えば、不動産登記申請において、
不動産の表示は必ず「平家建」と記載します。
三文字です。送り仮名「て」もございません。
建築基準法も例外なく「平屋建」と表記します。
私自身このことでひやっとしたことがあります。
不動産の取引決済で非常にまれではありますが、
住宅ローン契約書に記載する不動産の表示を
決済当日にその場で記載してくれと
司法書士が銀行側にたのまれることがあります。
決済の場ですので手書きで書くしかありません。
決済の重苦しい雰囲気の中で
「早くしろよ。」
といわんばかりのプレッシャーを感じながら
不動産の表示をひたすら記載していきます。
物件数が多いとA4サイズ一枚にびっしり書く分量。
契約書ですので一文字でも間違えたらアウトです。
そこでひょっこり登場したのがこの「ひらやだて。」
その登場はあまりにも突然で、
「平屋建て」と即座に書いてしまいそうに、、
いや、すでに「屋」という字を書きはじめてました。
最初の1画2画で気づいたので「屋」→「家」になんとか修正できましたが、
「平家建」は忘れられない漢字となりました。
間違いに気づいた時の私の表情も
みなさまにとって忘れられない表情だったことでしょう。
どっちが正しい?「住所移動」or「住所異動」
二つ目の住所の「いどう」については、
いかにも自分が新しい住所に移動するので
住所移動を使ってしまいそうですが、
「住所異動」が正解です。
異動とは「変わること。」
住所が変わるのであって移動するわけではないので
住所異動を使います。
ご存知でしたでしょうか?
漢字の間違いは信頼を失いかねませんので
今後もしっかり勉強していきたいと思います。