被成年後見人名義の三井住友銀行の口座がある場合の
成年後見人の届出の手続きです。

なお本記事に関しては私司法書士が実際に行った1つの事例に基づいて作成しています。
従って、全ての成年後見人の方々が同様の手順で行えることを保証するものではありません。
予めご了承下さい。

事前に用意するもの

 

事前に用意するもの

▢ 被成年後見人の身分確認書類(マイナンバーカード等)

▢ 通帳 

▢ キャッシュカード 

▢ 成年後見人の身分確認書類(免許証等)

▢ 実印(司法書士の場合は職印)

▢ 印鑑証明書(司法書士の場合は職印証明書)※発行6か月以内のもの

▢ 成年後見登記事項証明書

▢ 成年後見人の銀行印として使用する印鑑

 

手続きの流れ

三井住友銀行の成年後見人届出の手続きについては、
支店によっては事前に電話して予約できるところもあるようですが、
基本的には通常の窓口の銀行手続き同様にまずは発行券をとって順番を待つスタイルとなります。
予約を取る場合は別として、事前に電話をする必要もありません。(いきなり成年後見人届出の手続きがきても対応できるといった自信のあらわれでしょうか。さすが大手の銀行ですね。)
違う支店の口座でも各支店で手続きが行えるので支店が遠方にある場合は近くの支店で手続きを行うことができます。

私のケースは事前に電話をすることもなく、口座がある支店が遠方だったため最寄りの三井住友銀行で手続きを行いました。
担当の職員の方は成年後見人の手続きに慣れているようでしたが、それでも所要時間は1時間ぐらいはかかると見ておいたほうがよいでしょう。私のケースは、異なる支店の口座が複数あり一部は解約するなどもしたために1時間以上の時間を要しました。

三井住友銀行の場合は、成年後見人の届け出が終了しても、通帳に成年後見人の肩書が付されることもなく、被成年後見人が所持していた通帳をそのまま使用する形となります。成年後見人就任直前に現金が出金されている場合などは、成年後見人が手続きが行った日付がわかるようにしてもらった方がありがたいのですが通帳からはいつ成年後見人が手続きを行ったのかは判明することありません。また就任前に自動送金などが設定されている場合は、自動的に送金が解除される仕組みはありませんので解除しておく必要があります。キャッシュカードについては新たに発行される形となりますが成年後見人が独自に使用することができます。暗証番号は新しく設定することになります。

最後に三井住友銀行の成年後見人届出の手続きについて注意すべき点を一点。それは、手続きが即日完了しないことです。一度の来所でできることは、あくまで申込みの手続きのみであって、手続きが完了するのに1週間から2週間かかることです。それまで現金の出金もすることはできません。また、キャッシュカードの発行については2週間ほど時間を要し、さらに窓口でしか受取りができない仕組みは少々不便だなと感じました。

以上です。ご参考までに。